報道発表資料
去る11月3日(月)から8日(土)まで、横浜市のパシフィコ横浜で第44 回国際熱帯木材理事会が開催されました。今次会合では新たに導入されるテーマ別プログラムの実施方法、国際熱帯木材機関(ITTO)行動計画、熱帯木材生産林における持続可能な生物多様性ガイドラインの採択の他、各プロジェクトへの拠出金額の表明等が行なわれました。
1.会議名
第44回国際熱帯木材理事会
2.期間
平成20年11月3日(月)から8日(土)
3.場所
神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1パシフィコ横浜3階
4.参加国
ガボン、カメルーンから林業担当大臣が出席したほか、合計46 の加盟国とEC の代表団が出席。また、オブザーバーとしてFAO、IUFRO等関係国際機関の他、NGO、産業界が出席。
5.我が国からの参加者
内藤邦男林野庁長官がオープニングスピーチを行った他、環境省、外務省、林野庁からなる代表団が出席。
6.主要議題の結果概要
(1)テーマ別プログラムの実施手法及びテーマの採択
- 森林法の執行、統治及び貿易
- 熱帯林における森林減少・劣化の削減及び環境サービスの促進
- 住民による森林及び企業経営の支援
- 貿易及びマーケットの透明化
- 林産業の開発と効率向上
の5つのプログラムの骨子及び実施手法について合意し、試行することを決定。また試行に際し、ノルウェーが「熱帯林における森林減少・劣化の削減及び環境サービスの促進」に関するプログラムに対し350万ドルの拠出の用意があることを表明し、またアメリカ、スイス、日本も関心を表明。
(2)ITTO 行動計画の採択
2008年~2011年を対象として、造林・森林経営、林産業、経済・市場情報の各分野に加え、テーマ別プログラムによって優先的に実施すべき活動を明記。
(3)熱帯木材生産林における生物多様性ガイドラインの策定
1993年に発行された現行のガイドラインを更新し、新たな知見を加えた内容としたものを採択。
(4)プロジェクト等への拠出金額の表明
全体で21件のプロジェクト等に対し、508万ドルの拠出が表明された。このうち我が国は、長期にわたる内戦からの復興途上であるリベリアの人材育成支援やタイの人工林の持続可能な経営のための基準・指標の開発への拠出を含め、約364万ドルの拠出を表明。
7.その他
- 次回、第45 回国際熱帯木材理事会は、2009年11月9日(月)から14日(土)まで横浜市において開催することを決定。
- ゼメッカ事務局長は開会式の挨拶の中で、セブンアンドアイ・ホールディングスが、ITTOに対して、100万ドルの拠出を決定したこと、また、その他の日本の企業からCSRの観点からITTOへの拠出に対する関心が寄せられている旨の紹介があった。
- 連絡先
- 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
直通:03-5521-8245
代表:03-3581-3351
課長: 田中 聡志(内線6740)
課長補佐: 服部 浩治(内線6744)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成20年5月26日
- G8森林専門家による違法伐採報告書について(お知らせ)
- 平成20年5月19日
- 違法伐採による環境影響調査報告書と市民フォーラムの開催について(お知らせ)
- 平成20年3月17日
- 木材調達におけるグリーン化普及啓発キャンペーンの開始について(お知らせ)
- 平成19年12月25日
- 木材調達のグリーン化に関する普及啓発とアンケート調査結果の概要について
- 平成19年11月19日
- 第43回国際熱帯木材理事会の結果について